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絵本 絵本心理学
2024.05.21

1歳児の好奇心を刺激する! おすすめ絵本3選

1歳児は、2本足で立って、言葉もだんだん覚え、おしゃべりも始めます。
だんだんと自我が芽生え始め、無邪気で何の制限もない好奇心の塊かたまりの時期です。
その世界を絵本は拡げるお手伝いができます。
さまざまな言葉や音、色に触れることで、心の中の心象世界を広げていくことができます。

今回は、そんな1歳児にぴったりの絵本を3冊ご紹介します。

「くだものどうぞ」

『くだものどうぞ』作: きのした けい
絵: 阿部 真由美
出版社: コクヨ

あらすじ

「りんごをざくっ」「みかんを ぺりっ」と頭の中にその光景が浮かんできます。
さまざまなくだものが登場し、リズミカルな言葉に合わせしかけ扉をめくっていくと、
「おいしそう」「たのしい」が ワクワクや笑顔と一緒にあふれだします。

みどころ

・リアルなくだものの絵と、楽しいしかけで子どもは興味津々
・くだものの名前や色、形を覚えられます。
・絵本に直接触ってかじる触覚楽しめます。

『くだものどうぞ』は、いろいろなくだものが登場する、しかけ絵本です。
リアルな果物の絵に目を奪われ、楽しい仕掛けでワクワク!
子どもの興味を引くこと間違いなしです。
くだものの皮をめくると、中から次のくだものが出てくるなんて斬新な発想。
次はなにがでてくるのだろう!とワクワクドキドキ、絵本の世界に入りこんでいきます。
1歳児にとっては新しい世界が次々と展開されて、新鮮な発見とります。
身近な生活で目にするくだものの名前や色を覚えたり、絵本に触わりながら遊ぶこともできます。
ときには本当のくだものと一緒に読んであげると、さらに楽しい体験になるでしょう。

 

『だるまさんが』

『だるまさんが』
作: かがくい ひろし
出版社: ブロンズ新社 』

あらすじ

定番の遊び歌「だるまさんがころんだ」を絵本にした作品です。
シンプルな絵と動きは、動き出した1歳児が一緒にやってみたくなります。

みどころ

・定番の遊び歌で、親しみやすい
・シンプルな絵と動きで、集中力を高める
・リズミカルな言葉で、読み聞かせしやすい

『だるまさんが』は、多くの人が一度は遊んだこと、目にしたことがある定番の遊び歌がもとになった絵本です。
「だ・る・ま・さ・ん・が・・・ころんだ!」
ワクワクした記憶がよみがえります。
シンプルな絵と動きなのに、「だ・る・ま・さ・ん・が」が呪文のように絵本の世界に引き込んでくれます。
そこで感じるわくわく感は絵本の世界に没入する、集中力を高めてくれます。
呼びかけるような単純でリズミカルな言葉は、声に出してみると独特な「間」をつくってくれます。
その「間」は、思わずにっこり顔をほころばせます。
読んでいるオトナが笑っちゃういますから、読み聞かせも容易です。
理屈がどうだなんてことはいりません。
見て、聞いて楽しくなる。それで十分です。
「だ・る・ま・さ・んが~」と歌いながら、スキンシップを取りながら赤ちゃんと一緒に楽しんでください。

 

『こんとあき』

『こんとあき』
作: 林 明子
出版社: 福音館書店

あらすじ

あきの誕生をじっと座って待っているぬいぐるみのこん。
こんは遠くの町に住むおばあちゃんに頼まれて、あきのお守りにやってきました。
こんは赤ちゃんの可愛さにドキドキします。
しっかりお役目をはたして、あきのお守り役、遊び相手として大活躍します。
時は流れ、あきがこんの背を追い越します。
古くなったこんは腕がほころびます。
今度は、あきがこんと一緒におばあちゃんに直してもらいに出かけます。
旅の途中、はぐれてしまったり、こんのほころびがひどくなったりと、次から次へとハプニングが起きます。
こんとあき、二人の気持ちが手に取るように伝わってきます。

みどころ

・言葉が少なく、絵でストーリーを楽しめる
・日常生活のワンシーンを描いており、共感しやすい
・温かみのある絵で、親しみやすい

『こんとあき』は普段生活している中で起こりそうなワンシーンを温かく切り取って描かれた作品です。
赤ちゃんの食事や遊び、お風呂など、身近なシーンも描かれているので、1歳児には自分自身の生活と重ね合わせて感じ、楽しく体験することができるでしょう。
多くの言葉で語られるのではなく、少ない言葉とやさしく温かい絵でストーリーが楽しめます。
温かみのある絵は、親しみやすく心を和ませてくれます。

こんとあきの大冒険。次から次へと起こるハプニングに、読んでいる(聞いている)方はドキドキ、ハラハラ。

読後は、ホッとしてよかったねぇと、安堵と幸せな気持ちに包まれます。
表情がないはずのこんから沢山の感情を感じることは、感情に触れる最初のステップです。
私は、目の前に広がる砂丘の風景が何とも言えずとても好きな場面です。

読み聞かせから感じる優しさは、1歳児の心にも届き温かい優しい気持ちを育ててくれることでしょう。

大人になって開ける「あの頃」の大切な気持ち。
絵本を読む度にいろいろな思い出の引出しを開けてくれます。

まとめ

今回ご紹介した3冊の絵本は、好奇心を刺激し、言葉や感情を感じられる作品です。
赤ちゃんと一緒に、表情や反応を楽しみながら、読み聞かせを楽しんでください。

おまけ

絵本を選ぶ際には、以下の点にも注意するとよいでしょう。

内容:お子さんの反応見て、興味や関心に合わせた内容を選ぶ
絵:鮮やかな色彩やはっきりとした模様を使った絵を選ぶ
言葉:シンプルな言葉で、わかりやすくやさしい文章を選ぶ
長さ:1歳児の集中力が続く長くても5分程度の絵本を選ぶ
安全性:破れにくい素材や安全なインクを使った絵本を選ぶ

絵本は、1歳児の成長にとってとても大切なものです。
ぜひ、毎日少しずつでも、絵本を読み聞かせてあげてください。